業務プロセスに係る内部統制の評価について、その要素、進め方について解説しています。

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「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の設定について(意見書)」の第2章である【II:財務報告に係る内部統制の評価及び報告】にある(3)財務報告に係る内部統制の評価の方法について検証しましょう。
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内部統制制度の理解D.評価の方法

D-4.(3)業務プロセスに係る内部統制の評価

経営者は、全社的な内部統制の評価を踏まえ、評価対象となる内部統制の範囲内にある業務プロセスを分析した上で、財務報告の信頼性に重要な影響を及ぼす統制上の要点を選定し、その要点について、内部統制の6つの基本的要素が機能しているかを評価する。

進め方のSTEPとしては、

  1. 評価対象となる業務プロセスの把握・整理……文書化(業務記述書・業務フロー)
  2. 業務プロセスにおける虚偽記載の発生するリスクとこれを低減する統制の識別……文書化(RCM)
  3. 業務プロセスに係る内部統制の整備状況の有効性の評価
  4. 業務プロセスに係る内部統制の運用状況の有効性の評価
  5. ITを利用した内部統制の評価

D-5.(4)内部統制の有効性の判断

経営者は、財務報告に係る内部統制の有効性の評価を行った結果、統制上の要点等に係る不備が、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高い場合には、当該内部統制上に、不備および重要な欠陥があると判断しなければならない。

進め方のSTEPとしては、

  1. 全社的な内部統制の有効性の判断
  2. 業務プロセスに係る内部統制の有効性の判断
  3. ITに係る内部統制の有効性の判断
  4. 不備等を報告(経営者・取締役会・監査役および監査役会・会計監査人 等)
  5. 適時・適切に対応し、改善策を講じる

⇒重要な欠陥が、期末日に存在する場合には、内部統制報告書に「重要な欠陥の内容およびそれが是正されていない理由」を記載しなければならない。

D-6.(5)内部統制の重要な欠陥の是正

経営者による評価の過程で発見された財務報告に係る内部統制の不備及び重要な欠陥は、適時に認識し、適切に対応、改善策を講じる必要がある。

重要な欠陥が発見された場合であっても、報告書における評価時点(期末日)までに是正されていれば、財務報告に係る内部統制は有効であると認めることできる。 ⇒内部統制の評価時点=期末日

*期末日以降に実施した是正措置については、期末日における財務報告に係る内部統制の評価には影響しない。ただし、内部統制報告書の提出日までに実施した是正措置がある場合や、是正措置が完了し有効な内部統制を整備し運用の有効性を確認している場合は、内部統制報告書に、その内容を付記事項として 記載できる。

⇒実際には、内部統制報告書に『重要な欠陥あり』と記載することは、許されないのではないかと思います。
したがって、上記のことから、内部統制の評価及び報告の計画を作成するときに、内部統制の不備および重要な欠陥を発見した場合にこれを是正することを想定し、最終的な評価時点(期末日)までの間で、不備是正・対応期間を一定期間確保しておくことが重要です。

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