業務プロセスに係る内部統制について、企業会計審議会から公表された文書を元に詳しく解説しています。

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「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の設定について(意見書)」の第2章である【II:財務報告に係る内部統制の評価及び報告】にある(3)財務報告に係る内部統制の評価の方法の(3)業務プロセスに係る内部統制 について、詳細な説明を行います。
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内部統制制度の理解D.評価の方法

D-11.業務プロセス

基準においては、

『経営者は

  • 全社的な内部統制の評価結果を踏まえ、評価対象となる内部統制の範囲内にある業務プロセスを分析した上で、財務報告の信頼性に重要な影響を及ぼす統制上の要点(以下「統制上の要点」という。)を選定し、当該統制上の要点について内部統制の基本的要素が機能しているかを評価する。
  • 全社的な内部統制の評価結果を踏まえ、評価対象となる業務プロセスを分析した上で、財務報告の信頼性に重要な影響を及ぼす内部統制を統制上の要点として識別する。
  • 統制上の要点となる内部統制が虚偽記載の発生するリスクを十分に低減しているかどうかを評価する。
  • 各々の統制上の要点の整備及び運用の状況を評価する

以上のことによって、当該業務プロセスに係る内部統制の有効性に関する評価の基礎とする。』

と記されています。

この基準をもとに、実施基準において、業務プロセスにかかる内部統制の有効性の判断における具体的な実施項目、考え方が記されています。 実施基準は、

  1. 評価対象となる業務プロセスの把握・整理
  2. 業務プロセスにおける虚偽記載の発生するリスクとこれを低減する統制の識別
  3. 業務プロセスに係る内部統制の整備状況の有効性の評価
  4. 業務プロセスに係る内部統制の運用状況の有効性の評価
  5. ITを利用した内部統制の評価

の5部で構成されています。

【業務プロセスに係る内部統制の評価の流れ】

STEP 1 全社的な内部統制の評価  評価結果をもとに
STEP 2 評価対象業務
プロセスの
把握整理
評価対象となる業務プロセスにおける取引の開始、承認、記録、処理、報告を含め、取引の流れを把握し、取引の発生から集計、記帳といった会計処理の過程を理解
*業務記述書・業務フローチャートの検討・作成
STEP 3 虚偽記載の
発生するリスクと
これを低減する
統制の識別
(1)評価対象となる業務プロセスにおいて、不正又は誤謬により、虚偽記載が発生するリスクを識別する
(2)虚偽記載が発生するリスクを低減するための統制上の要点を識別する
*RCMの検討・作成
『適切な財務情報を作成するための6つの要件
(アサーション)』の理解
STEP 4 内部統制の
整備状況の
有効性の評価
"内部統制の整備状況が、規程や方針に従って運用された場合に、財務報告の重要な事項に虚偽記載が発生するリスクを十分に低減できるものとなっているかという観点から有効性を評価
⇒上記文書化3点セット(業務記述書、業務フローチャート、RCM)を使い、内部統制統制の整備状況を評価"
STEP 5 内部統制の
運用状況の
有効性の評価
関連文書の閲覧、当該内部統制に関係する適切な担当者への質問、業務の観察、内部統制の実施記録の検証、各現場における内部統制の運用状況に関する自己点検の状況の検討等により、業務プロセスに係る内部統制の運用状況を確認・評価
  • 原則として『サンブリング』により十分かつ適切な証拠を入手
  • 評価対象とする営業拠点等については、計画策定の際に、一定期間で全ての営業拠点を一巡する
  • 無作為抽出の方法を導入するなどその効果的な選定方法について検討
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